オーディオテクニカ Sound Realityシリーズ 密閉ダイナミック型ヘッドホン『ATH-MSR7b』が新発売。
- 2018/10/18
- ともちん
2018年10月19日 オーディオテクニカは、「原音再生」「高解像度」「高レスポンス」をコンセプトとしたSound Realityシリーズから、密閉ダイナミック型ヘッドホン『ATH-MSR7b』を新発売。カラーはブラックとガンメタリックの2色。価格はすべてオープンプライス。店頭想定価格は、29,880円(税別)。
ATH-MSR7は、2017年10月20日に発売をした限定版(ATH-MSR7SE)がオークションサイトなどで店頭想定売価以上に値を付けた記憶はまだ新しく、その人気限定モデルに続くヘッドホンとして大きな期待があるモデルです。
今回の実機レビューではMP3 or AAC音源、φ3.5mmオーディオケーブルを使用しています。後記をしますが、バランス出力の比較はプレイヤー本体の機種・設定、音源の種類・質で大きく変わってくるため、ポピュラーな環境でのレビューにしています。
■あらゆる音源を高精細に描き出す無双の表現力。『ATH-MSR7b』
メーカー公式の製品説明にいきなり「無双」と表記されていることに、オーディオテクニカ社の自信と製品の完成度が伺えますが、スペック表を見る限り期待と不安が入り乱れてきます。このレビューでは、私(ともちん)が気になった点を記載していきます。
【音質】
「原音再生」「高解像度」「高レスポンス」をコンセプトにしているSound Realityシリーズのヘッドホンのため、高音の抜けに心配はしてはいませんが、再生周波数帯域が「5〜50,000Hz」と他のモデルよりも高すぎるスペック表記がされているため、高音を重視し過ぎた仕様になっていないかの不安がありました。
この不安は実機を使用して1分で吹き飛びました。もちろん高音重視ではありますが、低音域もきちんと表現がされており、何よりもミドルの抜けが最高です!
新製品のハイエンドヘッドホン『ATH-AP2000Ti』や、Sound Realityシリーズの上位機種『ATH-SR9』と比較をしても、音質の好みだけで『ATH-MSR7b』を選ぶ人が少なからずいる。そう思えるほどの完成度の高さです。
【フィット感】
以前から評判がよかったMSR7のフィット感ですが、今回も上質を維持(向上?)しています。側圧はほどよく。イヤパッドとヘッドバンドはふんわり・しっとりと、パンケーキのような表現がぴったりな仕上がりで、フィット感は素晴らしいの一言です。本体質量も約237gと気になる重さではなく、長時間付け続けても気になりませんでした。
【デザイン】
カラーはブラックとガンメタリックと表記されているが、ブラック/ブルーと、ブラウン/ガンメタリックという表記の方が近い。ブラックはカッコいい・メカニカルな印象と、以前からのオーディオテクニカのイメージに近い。それに対しガンメタリックは、かわいいといった印象となります(上記している写真も女性もののレザーバッグと合わせてみました)。カラーユーザーの好みで選べるようになっているので、ちょっと嬉しいラインナップです。
【ケーブル・バランス出力について】
『ATH-MSR7b』には、φ3.5mmステレオミニプラグ1.2mのオーディオケーブルと、φ4.4mm5極1.2m両出しバランスケーブルが付属しています。
片出し・両出しについては音質・使い勝手ともに気にならず。φ4.4mmのバランスケーブルの付属により、SONYのオーディオプレイヤーをお使いの方には嬉しい仕様となります。
これでφ4.4mmの採用メーカーが、SONY・ゼンハイザーに続きオーディオテクニカとなり、φ2.5mmは下火となってしまうのでしょうか?イヤホン・ヘッドホン市場における大きな変化点でもありますが、今回はあくまでもヘッドホンのレビューですので、このお話はここまでとし、今後の動向をうかがおうと思います。
■商品特徴
- ・φ45mm “トゥルー・モーション”ハイレゾドライバーで原音に忠実な再生音。
- ・さらなる音質改善と本体の軽量化を実現する新設計フランジ。
- ・オーディオ用の高音質A2DCコネクターを採用。
- ・DLC(Diamond Like Carbon)コーティング振動板により高域特性を向上。
- ・音像をより鮮明にするデュアルレイヤー・エアコントロールテクノロジー。
- ・本体質量約237g。長時間リスニングでも快適な軽量・最適化されたイヤパッドとヘッドバンド。
- ・スイーベル機構で持ち運びに便利。
- ・オーディオ用の高音質A2DCコネクターを採用。
- ・左右の音の分離感を高める両出し1.2mバランスケーブル(φ4.4mm5極プラグ)と1.2mコード(φ3.5mmステレオミニプラグ)を付属。
■総評
期待をしていた後継品が、期待以上の音質で、期待をしていた3万円(税別)切りの価格で出てきた。このヘッドホンは相変わらずの買いです。
製品情報
- ポータブルヘッドホン ATH-MSR7b BK
-
- あらゆる音源を高精細に描き出す無双の表現力。
- 25,051円 (税込)
- ポータブルヘッドホン ATH-MSR7b GM
-
- あらゆる音源を高精細に描き出す無双の表現力。
- 29,700円 (税込)